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タカノの車いすクッションを選んでいただきたい理由。

2009.03.01

お知らせ

The cushion for wheelchairs
 
タカノの車いすクッションを選んでいただきたい理由。
 
 今回このページを作るきっかけとなったのは、多くの方にタカノの車いすクッションを知っていただくうちに、「クッションの種類がいろいろあるけれどどう違うの?」「他のクッションとどこが違うの?」「何を選べば一番いいの?」のような質問をエンドユーザーさんや中間ユーザーさんから受けることがたびたびあったからです。
 車いすクッションはいろいろな材質のものがあり、それぞれに特徴がありますので、使う人の状態によって必要となるクッションも異なります。もちろんタカノの車いすクッションも使う人の状態に合わせてお選びいただく必要があります。
 そこでもっとよく、そして正しくタカノの車いすクッションを知っていただくためにこのページを作りました。車いすクッションを使用することの意義や"身体とくらしにあった道具を活用した、その人らしい生活を支援する"ということを知っていただきたいと思います。
 このページが、使う人の状態に合った車いすクッションを選ぶときの手引きとなれば幸いです。
 
 
1. 『身体とくらしにあった(車)いす』について考えてみましょう。
身体とくらしに合った椅子や車いすを使用して、
より質の高い生活ができるようにしていくことを
「seating:シーティング」と呼んでいます。
 車いす322,300件、車いす付属品55,500件。介護保険を利用して1ヶ月にレンタルされている件数(平成16年3月給付分)を調べてみたところ、レンタルされている車いすのうち5~6台に1台しか、車いす専用クッション(車いす付属品は他に電動補助装置、車いすテーブルなどがあります)が借りられていないのではないか、ということがわかりました。これはどのようなことを意味しているのでしょうか。
 
●キャンプ用の折りたたみ椅子でくつろぎますか?
 私たちの身の回りにある椅子の座面を見てみると、しっかりとしたフレーム(骨格)の上に、クッションがのっていることがわかります。自動車や長距離電車、映画館の椅子など、座り続ける時間が長ければ長い椅子ほど、クッションにはいろいろな工夫がされていることにも気がつきます。
 ではよく見かける車いすはどのような構造になっているのでしょうか。まず大半の車いすは左右方向に折りたたむ機構がついているので、座面は布が1枚張ってあるだけです。背もたれも同じように布が張ってあるだけですね。このような布張りのシートのことをスリングシートと呼びますが、
スリングシートの椅子といえば、キャンプ用の折りたたみ椅子を思い浮かべることができます。

 このページをお読みいただいている皆さんの中には、車いすに長時間座った経験はなくても肘掛けと背もたれがついたキャンプ用の折りたたみ椅子には座ったことがある、または所持しているという方も多くいらっしゃると思います。しかし『キャンプ用の折りたたみ椅子はたためて便利だから」と、普段の生活の中で使用している方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか。これがどうしてなのか、ちょっと考えてみましょう。
 
●スリングシートでは骨盤や背骨を支えることはできません
 スリングシートに座ると、座面が船底のような形になりますが、このときに座面の中心に座らないと骨盤が左右方向へ傾いてしまいます(図1)。骨盤が左右に傾いても頭は水平を保とうとしますから、その結果背骨が左右に曲がってしまい、背中や腰が痛くなります。
 また背もたれがスリングシートだと、骨盤や背骨を後ろから支えることができないので、背骨が
丸くなってしまって、座面前方にずれる力が強く働く(図2)結果、お尻や腰が痛くなります。
 このようなスリングシートの椅子は、お尻や腰が痛くなって、長い時間座り続けることができない、座り続けることが不快である、ということを多くの人が経験上知っているので、普段の生活ではキャンプ用の折りたたみ椅子をほとんど使用しないのです。
図1 骨盤の傾斜
図2 骨盤の後傾
 
●スリングシートの車いすが原因で褥瘡などの二次障害を引き起こします
 ところがそのスリングシートに車輪がついた車椅子となるとどうでしょうか。スリングシートの車いすで食事をしたり、テレビを見たり、レクリエーション活動に参加しているなどの後継は、特別養護老人ホームやデイサービス施設などでよく目にします。これでは痛くなってくるお尻や腰などに神経が集中してしまい、おいしいはずの食事もまずくなるでしょうし、楽しいはずのテレビやレクリエーションを楽しむこともできません。
 そればかりか、座り続けるとあちこち痛くなってくるので、どうしても後にそっくり返って座るような姿勢になりがちで、その姿勢を自ら元に戻すこと
ができなければ、車いすからずり落ちることになります。また立ち上がる力のある人は、不快さから逃れるために立ち上がったりすることもあるでしょう。こうして、車いすからずり落ちたり、「不用意に」立ち上がるから危ない、という理由で、「安全ベルト」という拘束具で車いすに縛り付けられてしまう(身体拘束)という不幸な出来事が起こることもあります。また崩れた姿勢で座り続けることで、背骨が変形してしまう、下肢の関節が固まってしまう、お尻に褥瘡(床ずれ)ができてしまう、などの問題(二次障害といいます)を引き起こすこともあります。
 
●スリングシートによる問題を解決するために
 このようにスリングシートの車いすをそのまま「椅子」として使用することは、とても多くの問題を生じさせますが、この問題を解決することの一つの選択肢が、車いす専用クッションを活用する、ということなのです。ところが冒頭申し上げたように、車いすはレンタルしても車いすクッションはレンタルしない、ということが多いのが実態のようですから、まだまだスリングシートに苦しめられている人が大勢いらっしゃるということでしょう。
 それでもまだ自宅で生活している場合は、車いすクッションに対して介護保険が適用になるだけ「マシ」なのかもしれません。特別養護老人ホームや介護老人保健施設に入所している方の場合は自費で購入するか、施設で購入してもらうしか入手方法がないのですから、状況はもっと悲惨でしょう。施設の職員の方が工夫して、なんと!ダンボールでクッションもどきを手作りしていたり、車いすと身体の隙間のあちこちにタオルをつめたりして、何とかスリングシートに「載せられている」状況もよく目にします。
 車いす専用クッションを使用していないスリングシートの車椅子は、送迎や運搬のために一時的に人を乗せるためのいわば「台車」としての機能が中心で、そのままでは「椅子」として活用することはできないということを一人でも多くの人に知っていただきたいと思います。車椅子専用クッションを使用しないのであれば、それは居間や食堂に「運搬」するための道具としてのみ使い、食事や趣味活動に参加するときは、体格に合った椅子やテーブルを使用するべきです。
 車いすのまま食事をしたり、趣味活動などを行わなければなら内場合は、「調整機能つき車いす」(モジュラー型車いす)や車いす専用クッションを活用することで、「台車」に無理やり(縛り付けて)「載せられている」不幸なことが、一刻も早くなくなってほしいと願っています。
 
●専門家に相談しましょう
 車いす専用クッションは、使う人の状態に応じて材質や形状などを適切に選定しないと逆効果になる場合があり、また調整機能付き車椅子を適切に身体機能に合わせるためには、専門的な知識が必要になります。理学療法士や作業療法士などの専門家に相談されると良いでしょう。
参考となるホームページ (財)保険福祉広報協会
http://www.hcr.or.jp/choose_kurumaisu.html
※ふつうのくらし研究所所長で、特定非営利活動法人日本シーティング・コンサルタント協会理事長でもある、理学療法士の吉川和徳さんにご執筆いただきました。
特定非営利活動法人 日本シーティング・コンサルタント協会 http://seating-consultants.org/
 
 
2. タカノ車いすクッションの特徴
 タカノの40年の椅子づくりのノウハウと、培ってきたシーティングの知識を合わせ、大学やリハビリテーションの専門・研究機関にアドバイスをいただいて、作り上げたクッションです。
●クッションは色々あるけれど、みんな同じじゃないの?と思われる方に
Study
1
タカノの車いすクッションは・・・
ココが違います。
 タカノのクッションは、特殊ウレタンフォームの多面体構造でできています。硬さの異なるウレタンフォームは、それぞれ役割をもち、その組み合わせにより、体位保持と体圧分散性に優れた効果を発揮します。
タカノ車いすクッションの多面体構造
●体位保持のために
クッション後方と底面にある固めのウレタンフォームがお尻をしっかりと包み込み、姿勢の崩れを防ぎ正しい姿勢を保つことができるようになります。
 
 車いす用クッションを使う目的は、体位保持できて・褥瘡予防できて・しかも快適で。
 選択された時には最適と思ったクッションですが、時間が経つと利用者の方の体に変化が起き合わなくなっているかもしれません。定期的に体の様子とクッションの適合を、お近くの専門家に相談される事をお勧めします。

同じウレタンフォームのクッションでも、単層・二層の場合、長時間の使用により底づきしたり、姿勢の崩れが起きることがあります。
 
 
3. 長時間座ることができる理由
Study
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タカノクッションの
優れた体圧分散性
 圧力が一定のところに集中すると、「痛み」や褥瘡の原因となります。タカノのクッションは、体圧分散性が良く、長時間でも快適にお座りいただけます。
●体圧分散性の様子※下の図は、体圧分布図の見方とクッションを使用した時の圧分散性を表しています。
体圧分布測定装置(FSA)を用いて、クッションを使用しない場合と使用した場合の体圧分散性を見てみましょう。
クッションを使用しない時の体圧分散の様子(スリングシート上)クッションを使用した時の体圧分散の様子(タイプ1使用)
一定の場所に圧力が集中しています。(赤い部分)一定の場所への集中がなくなり、広い範囲で座っています。
体圧分布測定装置(FSA)
 体圧分布測定装置(FSA)とはタカノで取り扱いしている商品です。目で見ることができない圧力をビジュアル化し、リアルタイムで検証ができます。タカノのクッションの開発には、この体圧分布測定装置(FSA)を用いて、評価しながら進めました。
●測定使用クッション

■タイプ1
おしりと足にあった特徴ある形状
 
●クッションの種類
車いす用クッションを分類すると、
1.ウレタンフォーム等の単一素材のクッション
2.ポリエステル繊維・ウレタンフォーム等の多層構造のクッション
3.ゲルとウレタンフォームの組み合わせクッション
4.空気量バルブ調節式クッション
5.フローテーションパッド
6.特殊空気室構造クッション   等々
となります。座位能力、褥瘡の有無等と合わせて選ぶ必要があります。また、取り扱い易さと価格についても考慮する必要があります。
さわってみて
柔らかいクッションっていいの?
お答え.
柔らかいと、接触面は広くなるが底付きの危険性があります。
硬いと、接触面は狭くなるが、底付きなくしっかりと支持できます。
組み合わせることにより両方の利点を応用できます。
 
 
4. クッションの材質による座面の圧力分布の違い
Study
3
クッションによる
体圧分布の違い
 クッションを座り比べてみました。クッションの材質や組み合わせによって圧分散性と圧分布図は様々です。そこで実際に車いすにクッションを乗せて、FSAを使い測定してみました。
測定日:2004/05/14 晴れ 被験者:44歳男性 177cm 72kg
キャンバス(クッション無し)
測定スタート時

最初から最後まで終始高い圧である。接触面積も低く局所に圧が集中する。
測定10分後の体圧状態
タカノ タイプ1(多重多面体ウレタン)
測定スタート時

体圧分散性能良好。測定後約3分まで平均・最高圧力とも上昇するが、その後は落ち着いている。座った直後より接触面積が広く、面で支え体圧分散している。
測定10分後の体圧状態
一層ウレタン
測定スタート時

座った瞬間の圧分散は低いが、9分後まで平均・最高圧力とも上昇しそのまま高い圧を維持する。
測定10分後の体圧状態
低反発ウレタン2層
測定スタート時

座った瞬間は圧分散がよく見えるが、4分後まで平均・最高圧力とも上昇し続けるそら豆型の保持ができていると考えられる。
測定10分後の体圧状態
ゲル状クッション
測定スタート時

圧分散性は低い。流動体のゲル状により両坐骨結節部と尾仙骨周り(そら豆型に)を座位保持していると考えられる。
測定10分後の体圧状態
空気量調整式
測定スタート時

圧分散性・接触面積の広さが最良。空気が落ち着くまで5分かかり、それ以降は圧上昇が見られない。ただし、エア調整に慣れが必要。
測定10分後の体圧状態
座布団
測定スタート時

圧は落ち着かず上昇を続ける。臀部の沈み込みがないので座位の保持ができない。
測定10分後の体圧状態
ビーズ円座
測定スタート時

円座の形状で接触面積に限界があり、クッション材はビーズであるが圧分散性が低い。
測定10分後の体圧状態
※この比較は体圧測定装置による測定の例についてのコメントです。
それぞれ該当する商品の良否を判定するものではありません。
 
 
5. 座面だけではなく、背もたれにもクッションは必要です
Study
4
座面にだけクッションを
使用すればいいの?
●背用クッション併用で快適に
 座面用だけでなく、背もたれようも合わせてお使いいただくことをお勧めいたします。
 普通の椅子に座っていても、腰の部分に手を入れてみると楽になるように、背もたれも重要ポイントとなる場合があります。
 背もたれにクッションを使用する目的は・・・しっかりした背面をつくります。それにより、骨盤を支えることで、より安定した座位を得ることができます。座位が安定することで、長時間快適に座ることができます。
 
●背用クッションの有無による体圧分布の違い
座用クッションを使用し、背用クッションを使用しない時と使用した時をFSAで測定してみました。
測定日:2004/05/14 晴れ 被験者:44歳男性 177cm 72kg
●背用クッションを使用しない時の
 体圧分散の様子
 (着座後10分後のデータ)
●背用クッションを使用した時の
 体圧分散の様子
 (着座後10分後のデータ)
(座:タカノ タイプ1使用)(背:クッション無し)(座:タカノ タイプ1使用)(背:タカノ 背用TCM-11使用)
・座はクッションを使用しているので、接触面積が広く、圧分散されている。・背の接触面積が増え、座面は骨盤が起きて座骨結節部の圧に変化があった。
 
●タカノクッションにはまだまだ特徴があります
軽量で取り扱いが楽、調整も必要ありません。サイズ・形状の特注にも対応できます。
 440g~820gと軽量なので、車いすに設置するときなど楽に行うことができます。また、その方によって調整する必要がなく、気軽にお使いいただけます。 サイズ違いや厚み違い、形状の特注にも対応できます。お気軽にお申し付け下さい。(お時間と別途費用がかかります。)
形状違いの種類も豊富です。お求めやすい価格です。
 お使いいただく方に合わせてお選びいただけるように、座面用では形状を変えて6種類ご用意しております。 8,715円~10,500円(本体価格 8,300円~10,000円)と大変お求めやすい価格です。
カバーも配慮しています。カバーの色も3種類。
 移乗が行いやすいように、ある程度は滑りますが"ずれ"が起きないようにしています。
 また、清潔にお使いいただけるように、カバーの内側には耐水加工を施してあります。カバーのみ水洗いができます。

※本体の水洗いはできません。水分をふき取り陰干しして下さい。
 ブラック・ブルー・レッドの3色を標準でご用意しています。車いすに合わせてや、お好みの色をお選びいただけます。
 ※これらの特徴は、ウレタンフォーム積層構造のクッションの特徴になります。背用メッシュクッションの特徴ではありませんのでご注意ください。
 
*デモ品もご用意しております*
実際に座っていただいて効果を見ていただくために、デモ品をご用意しております。お気軽にお申し付け下さい。
 
Q&A 今まで当社に寄せられた、車いすクッションについていくつかの疑問点にお答えします。
Q1. クッションは置く向きとかあるの?
 多層構造からなるタカノクッションは、その機能を発揮するため、前後及び裏表(上下)が決まっています。ぽつぽつとした滑り止め加工がついている面が裏面(下面)になり、この面を下にして車いすの座面上に置きます。前後方向は、ファスナーのある方を背もたれ側にして置いて下さい。
Q2. 汚れた時はどうするの?
 カバーは取り外すことができます。カバー裏面に耐水加工を施してありますので、失禁や水分がこぼれた時などは、すぐにタオルでふき取って下さい。また、カバーは洗濯機で水洗いすることができます。但し、本体のウレタンフォームは水洗いはできません。タオル等で水分を拭い、風通しの良いところで日陰干しして下さい。
Q3. クッションってどのくらい使えるの?
 お使いいただく方の身体状況、使用時間、使用頻度によって異なりますので一概に耐用年数○年と言えないところもあります。但し、2年くらい車いす上での生活をしていると身体状況に変化も生じきますので、その時期にクッションが合っているかどうかを確認してみることをお勧めいたします。
Q4. 交換用のカバーはありますか?
 カバーのみの注文も承ります。汚れてしまった時や洗濯時等交換してお使いいただくことができます。
Q5. 介護保険は使えるの?
 車いす用クッションは、車いす付属品として福祉用具貸与の対応商品になります。車いすを使用する時間の長短に関わらず、車いすをレンタルする時には、クッションも一緒にレンタルすることをお勧めいたします。レンタル料金等につきましては、福祉用具貸与事業者等にご確認下さい。
Q6. 実際に見てみたいんだけど・・・。どこかで見ることができますか?
 地域によっては、リハビリテーションセンターや介護実習・普及センター等に展示されているところがあります。また介護ショップにも置いてあるところもありますのでお問い合わせ下さい。また、デモ品をご用意しております。1週間程度、実際にお使いいただくことができますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
 
 
6. タカノ車いすクッション ラインナップ
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