このたび、X線透視装置による嚥下造影検査時の姿勢保持に適した多機能チェア「コンバーVFX」の後継機種となる【コンバーVFXII(TB-260)】の販売を2025年9月2日より開始いたしました。
本製品は、従来品「コンバーVFX」の構造と寸法を最適化し、検査の正面像・側面像の撮影や撮影範囲に配慮した設計になっています。
背もたれ後方のベースフレーム寸法を短くすることで、X線受像部と被写体との適切な配置調整がしやすくなり、装置との干渉を抑えながら広い撮影範囲の要求にも対応できます。
従来品と同様にチルト機能に加え、電動リクライニング機能、昇降機能も備わっており、検査室への移動から検査までの流れを1台でカバーします。
コンバーVFXIIの特長
嚥下造影の検査方法に準じた規格
背もたれ後方のベースフレームをコンパクト化し、X線受像部と管球・被写体の位置合わせを行いやすいレイアウトを実現しました。
また、背もたれは姿勢を90度まで起こすことが可能で、装置側の位置調整が容易に行えます。
チルト機能・電動リクライニング機能
チルト機能により、チェア状態での座位をより安定に保つことができます。
リクライニング機能により、検査に必要な角度に柔軟に調整が可能です。
また、リクライニングは従来品のガススプリング式から電動式に変更しました。リモコンが製品から取り外し可能で(ケーブル接続)、設置環境に応じて左右どちら側でも操作が容易になりました。
低床昇降・移乗配慮レッグレスト
電動昇降により座面高を450mmまで下げられ、患者様の乗り降りをサポートします。
レッグレストは0-90°まで角度調整が可能で、チェア姿勢時の移乗がスムーズに行えます。
位置の微調整が可能なコンパクトキャスター
従来品よりもコンパクトなφ125のトータルロックキャスターを採用。装置との距離調整や正面撮影、側面撮影がしやすい設計になりました。
姿勢・体格への柔軟な対応が可能なヘッドサポート
ヘッドサポートが多方向に調整可能であり、患者様の姿勢に合わせた調整が楽に行えます。さらに、ヘッドサポート自体も左右に動かすことができ撮影の最適位置に合わせることもできます。
また、正面撮影においてこれまで課題となっていたヘッドサポート部金具の映り込みを解消。背もたれの角度による映り込みがなくなり、検査画像の視認性が向上し、現場での検査効率の向上に貢献します。
製品の主な仕様
項目 |
内容 |
製品名 |
コンバーVFXⅡ(TB-260) |
全高 |
ストレッチャー時 / 450~720 mm
ウィールチェア時 / 1,140~1,410 mm |
奥行き |
ストレッチャー時 / 1,550 ~1,830mm
ウィールチェア時 / 948mm(最高時)~1,004mm(最低時) |
全幅 |
612 mm |
最大負荷 |
135kg |
座面高 |
450~720 mm |
座幅 |
460mm |
座奥行き |
430mm |
リクライニング角度 |
0~85° |
チルト角度 |
0~12° |
ヘッドサポート高さ
調整範囲 |
180mm |
フットサポート高さ
調整範囲 |
100mm |
キャスター |
φ125 トータルロック |
オプション(別売)
• 座面用クッション
• バックサポート 用クッション
• シートベルト
• イルリガートルスタンドホルダー
• 酸素ボンベホルダー
本製品の詳細は、タカノハートワークス公式サイトよりご覧いただけます:
https://www.takano-hw.com/heartworks/products/stretcher/convfx2/